書誌事項
- タイトル別名
-
- Recent Advances in Research on the Biosynthetic Pathways of Arabinoxylan and Its Health Functionality
抄録
<p>アラビノキシラン(AX)は、イネ科植物細胞壁の主要なヘミセルロースで、地上で最も多い賦存量と生産量を有するリグノセルロース系バイオマス成分の一つである。AXは、イネ科エネルギー作物の支持組織(茎・葉)では、リグニンと結合した構造多糖としてバイオマス糖化の障壁となる一方、穀物の可食組織(種皮・胚乳)では食物繊維として免疫賦活機能やプレバイオティクス機能などの生理活性を有する。このように、AXはカーボンニュートラルな再生可能エネルギー資源と大麦β-グルカンに続く第二の穀物由来機能性多糖という観点から興味深い特徴を持ち、その詳細な化学構造と生合成機構の解明は、イネ科エネルギー作物や穀物の品種特性の評価や機能性食品の開発に寄与し得る。本稿では、その化学構造や生合成機構と利用展開に関する研究動向を概説する。</p>
収録刊行物
-
- Trends in Glycoscience and Glycotechnology
-
Trends in Glycoscience and Glycotechnology 35 (207), J63-J67, 2023-09-25
FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390297582105797504
-
- ISSN
- 18832113
- 09157352
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可