芸術統合学習としてのSTEAM教育の考察(2)
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- 上野 行一
- 元高知大学
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of STEAM Education as Arts Integrated Learning(2)
- ―Discussion on A in STEAM at the Central Council for Education―
- ―中教審におけるSTEAMのAに関する議論について―
抄録
2021年、中教審は「令和の日本型学校教育」の構築に関する答申において、STEAMのAを広い範囲(Liberal Arts)と定義した。筆者は「芸術統合学習としてのSTEAM教育の考察(1)」*において、この定義はSTEAMのAをArts(芸術)と捉え、芸術の創造性や身体性、楽しさ等を重視した欧米を中心とする21世紀型教育の新しい枠組み、芸術統合学習としての性格を併せ持つSTEAM教育の動向とは異なるものであること、およびその問題点を指摘した。 このような重大な決定はどのような議論を通してなされたのだろうか。本稿では答申までの中教審議事録におけるSTEAMのAに関する議論を精査し、その定義の成立過程を明らかにした。本稿はSTEAM教育の教育課程の編成に示唆を与えるものであり、「芸術統合学習としてのSTEAM教育の考察(1)」を補完する資料として位置付けられる。 *上野行一「芸術統合学習としてのSTEAM教育の考察(1)―米国におけるSTEAM教育政策の見地から―」、日本・美術による学び学会『美術による学び』3巻4号、2022
収録刊行物
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- 美術による学び
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美術による学び 4 (2), 1-15, 2023-09-25
日本・美術による学び学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390297603758348288
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- ISSN
- 24356573
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可