衛星観測データに基づいた地表面熱収支解析手法の検証

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タイトル別名
  • Verification of satellite observation-based ground surface heat balance analysis method

抄録

<p>衛星リモートセンシングによる地表面熱収支解析の研究は行われてきたが、その多くは衛星観測による表面温度に経験的なパラメータや経験式を適用した解析的な研究である。そこで著者らは、衛星観測による地表面温度と一次元熱収支・熱伝導モデルを用いて、経験式ではなく物理的な計算により熱収支に関する各パラメータを算出する手法の開発を進めてきた。ただし、これまでの計算では市街地において蒸発効率を0と仮定して顕熱のバルク輸送係数を算出している点が誤差要因になる可能性があった。そこで本研究では、住宅地におけるタワー観測データによりバルク輸送係数を算出し、前述した熱収支解析手法の検証と精緻化を行なった。この結果、タワー観測データからは 顕熱のバルク輸送係数0.00286、蒸発効率0.031が得られた。 このバルク輸送係数を用い、著者らが開発している手法によりシミュレーションを行った結果、タワー観測による顕熱・潜熱フラックスと比較し、傾向は概ねと一致することが確認された。計算から得られた蒸発効率は0.039、熱慣性は1.815[kWs1/2/m2/K]となった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390297603758371072
  • DOI
    10.14866/ajg.2023a.0_159
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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