延髄梗塞に併発した咽喉頭部の異常感覚に対して半夏厚朴湯を使用した1例

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タイトル別名
  • A case of abnormal laryngopharyngeal sensation concomitant with medullary infarction treated with hangekobokuto
  • エンズイ コウソク ニ ヘイハツ シタ インコウ トウブ ノ イジョウ カンカク ニ タイシテ ハンゲコウボクトウ オ シヨウ シタ 1レイ

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抄録

<p>80歳女性,突然の呂律不良で発症,神経学的所見で左延髄外側症候群を呈し,頭部MRI検査で左延髄梗塞と診断し入院となった。咽喉頭内視鏡所見で左反回神経麻痺による左鼻咽腔閉鎖不良,左梨状窩の液体貯留,左喉頭運動障害,知覚,反射の低下を認めた。発症後1週間経過した時点で,易疲労感が強くなり,夜間の喉への唾液貯留で息苦しくなるため眠れないとの訴えがあった。延髄梗塞による咽喉頭機能異常により,唾液などの分泌液貯留が咽喉頭部の異常感覚の要因と考え,半夏厚朴湯を処方した。処方後より咽喉頭部の異常感覚による不眠なく経過し,第14病日に回復期リハビリテーション病院へと転院となった。</p>

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