生活している地域で発達障がい児者の支援をするために

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タイトル別名
  • ー気づきから支援のネットワークへー

抄録

発達障害は,診断がつくかわらない段階でも本人家族は支援を必要としており,気づかれた時から身近な地域のなかで本人と家族を支援すること(診断前支援)が大切であると,厚労省の報告書でも示されている.鹿児島県こども総合療育センターの開設後,受診待機期間短縮の要請が強くなり,予約を受理する方法の検討を始めた.医療機関でのアセスメントや診断等を支援に活かすためには,生活する地域で支援が始まっている必要がある.アセスメントを地域で活用できることを目指し,地域で支援が始まっているケースから受け入れる仕組みを考えた.紹介票というツールを用いて支援者が予約をする仕組みにし,受診時にはすでに支援が開始されている状況をつくる努力をした結果,受診待機期間短縮しただけでなく,早期に支援が始まることで家族の不安軽減に役立つ仕組みと考えられた.支援には地域ごとに医療と教育,保健福祉など多職種連携が望まれる.支援者が顔の見える関係をつくり,連携のイメージを共有し,紹介票をツールとして使うことで,地域支援のネットワークを広げてゆきたい.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390297659209200384
  • DOI
    10.60260/jasdd.44.1_1
  • ISSN
    27589048
    03879682
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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