低グレード古紙使用下の抄紙工程における異物除去技術

書誌事項

タイトル別名
  • Foreign Matter Removal Technology in the Papermaking Process Using Low-grade Recycled Paper

抄録

近年の古紙利用率は64%前後で推移しているが,SDGsが叫ばれている中で更なる紙のリサイクル率向上は製紙業界にとって永遠のテーマである。しかしながらコロナ禍により古紙の発生量は減っており古紙品質も低下が進行している。そのため低グレード古紙の使用量が増えている。それに伴いピッチなどの粘着異物が増え,用具に付着して搾水不良や断紙などを引き起こし生産性を下げる要素が多くなっている。同時に製品品質向上も求められており,難題に取り組まなければならないことが増えている。<br>このような状況下で低グレード古紙を使用するにあたり,抄紙工程でワイヤーパート,プレスパート,ドライパートに分けて最適な用具洗浄のための異物除去技術を紹介する。洗浄を強化することで必ずや生産性と品質の両方を向上できると確信している。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 77 (9), 804-808, 2023

    紙パルプ技術協会

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