函館港における浚渫土砂の海中利用によるCO<sub>2</sub>排出削減効果 -陸上処分との比較-

  • 内藤 了二
    国土交通省 国土技術政策総合研究所 港湾・沿岸海洋研究部
  • 阿部 寿
    国土交通省 北海道開発局 稚内開発建設部
  • 工藤 博文
    国土交通省 北海道開発局 函館開発建設部
  • 酒向 章哲
    (株)アルファ水工コンサルタンツ
  • 田村 勇一朗
    五洋建設(株) 環境事業部
  • 秋山 吉寛
    国土交通省 国土技術政策総合研究所 港湾・沿岸海洋研究部
  • 岡田 知也
    国土交通省 国土技術政策総合研究所 港湾・沿岸海洋研究部

書誌事項

タイトル別名
  • REDUCTION OF CO<sub>2</sub> EMISSIONS BY SUBMARINE USE OF DREDGED SEDIMENTS IN HAKODATE PORT—COMPARISON WITH LAND DISPOSAL

抄録

<p> 地球温暖化抑制として温室効果ガスの削減は重要な課題である.本研究では,函館港の実際の浚渫土砂を転炉系製鋼スラグ材で改質して利用した防波堤背後盛土の施工に対して,浚渫土砂の有機炭素量の詳細調査を行い,工事・資材運搬によるCO2排出量を算出した.また,本浚渫土砂を仮に陸上処分した場合のCO2排出量も算出した.その結果,防波堤背後盛土として海中利用した際のCO2排出量は,陸上処分後の浚渫土砂中の有機炭素残存率が75%以下の場合には,陸上処分よりも小さかった.さらに転炉系製鋼スラグ材の海上運搬距離が一定値以下となれば,陸上処分よりもCO2排出量が小さくなる場合があり,海中利用はCO2排出削減策の一つとして有望と示唆された.</p>

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

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