Proposal for Sustainable P2P Fare Trading and Multi-Agent Simulation Methods for the Physical Internet Era

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  • フィジカルインターネット時代に向けた持続可能なP2P運賃取引とマルチエージェントシミュレーション方法の提案

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<p>物流需要はネット通販の成長に伴う個配増加と多品種・小ロット化が進む一方,供給面ではトラックドライバー不足と時間外制限による「2024年問題」がある.物流コストインフレが続くと2030年には物流供給が36%不足し経済に大きな負の影響を与えると予想されている.これに対し経済産業省を中心にフィジカルインターネット(PI)への構造転換が進められているが,解決すべき問題が多い.特に独特な商習慣である店着価格制は運送会社にとって効率化のインセンティブが働きにくい制度である.本研究では近い将来PIへのパラダイムシフトが進み,DCやデポなど物流施設の共有化,パレットや箱サイズの標準化,業務プロセスや積み替え手順の標準化が実現する前提で,運賃の店着価格制に代わる価格決定の仕組みを提案する.仲介役の居ない仮想運賃市場で荷主と運送会社が自由にP2P取引を行うマルチエージェントシステムの中で,個々の運送会社エージェントは時間外制限を遵守し,共有物流施設の活用と帰り便の積載率向上などで収益率最大化を図る.適切な環境条件下においては個々の運送会社の利己的な意思決定であっても,全体的には需要を満たした上で運送コストが低下し荷主にとってもメリットが得られることをシミュレーション実験で確認する.</p>

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