釧路湿原における環状剥皮後のハンノキ林の変化

書誌事項

タイトル別名
  • Changes of alder forest after girdling in Kushiro Wetland

抄録

<p>釧路湿原の茅沼地区(KP32 周辺右岸)の蛇行復元箇所周辺のハンノキ高木林において,地下水位の高さに応じて3段階の試験区を設定し,環状剥皮を行い,枯死状況,萌芽状況,種子結実割合,下層植生の湿生植物の種数等について3年間追跡調査を行った。その結果,枯死木は環状剥皮2年後から増加し,地下水位が高い程,枯死木が増加した。葉面積は,環状剥皮1年後には対照区の1/4程度まで低下したが,その後は回復し,対照区との差は小さくなった。湿生植物の種数も環状剥皮3年後までは大きな変化は見られなかった。当該地区では湿原内のハンノキ高木林が枯死した後もヨシ・スゲ類等の湿原植生に変化するには更に時間が必要であると考えられた。</p>

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