BGMの感情価と自己選択が課題の取り組みに及ぼす影響

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タイトル別名
  • The effects of emotional valence and self-choice of background music on task performance

抄録

課題の取り組みに対するBGMの効果に関して先行研究の結果は一貫していない。市村・平井・水野 (2022) では,課題中に聴くBGMを自己選択することで,音楽的要素に関わらず,内発的動機づけが高まることが示唆された。本研究では,BGMの選択肢となる音楽の感情価 (Happy条件・Sad条件) を操作し,いずれの条件でも同様に自己選択の効果がみられるかを検討した。大学生148名にオンライン実験を行った。参加者はHappy条件またはSad条件に割り当てられた。また,課題中のBGMを自己選択する条件,ランダムに選択される条件,BGMなしの条件の3条件で持続的注意課題を行った。実験の結果,内発的動機づけにおいて自己選択の主効果がみられ,自己選択条件,ランダム条件,BGMなし条件の順で高かった。一方,感情価の主効果および交互作用は見られなかった。内発的動機づけに対してはBGMの感情価よりも,BGMを自己選択するかどうかの影響が大きいと考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390297824977920768
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2023.0_30
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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