サッカーにおける認知的疲労:ポジションによる相違を含めた検討

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タイトル別名
  • Cognitive fatigue in Soccer: Are there Differences by positions in a team?

抄録

横田(2022)はサッカーでの認知的疲労を測定する試みとして,自分を参加者とする単一事例実験を5週間にわたって実施した.その結果の一般性を検討するため,本研究は大学サッカー部14名(前衛4名,後衛10人)を対象として1週間のデータ収集を行い,ポジションによる認知的疲労の違いも併せて検討した。試合/練習の前後に認知課題(Flanker課題,N-back課題,有効視野課題)ならびに主観評価(疲労,覚醒度,感情価)を行った。Flanker課題の反応時間は試合後に短縮するのに対し,誤答数は試合1で減少,試合2では増加を示し,主観的疲労度は試合2の方が試合1よりも大きかったことから疲労による抑制機能への影響が示唆された。空間的Nバック課題では試合直後に誤答数増加が見られ,その影響は後衛の選手においてより顕著であった。サッカー選手の認知特性と個人差,ポジションによる認知的疲労への影響について考察する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390297824977928576
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2023.0_61
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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