歯列不正による審美不良を改善したオーバーデンチャー症例

  • 白井 麻衣
    鶴見大学歯学部口腔リハビリテーション補綴学講座

書誌事項

タイトル別名
  • A case report: Improving poor esthetics caused by odontoparallaxis using an overdenture
  • シレツ フセイ ニ ヨル シンビ フリョウ オ カイゼン シタ オーバーデンチャー ショウレイ

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抄録

<p>症例の概要:患者は73歳の女性.上下顎義歯の不適合および下顎前歯部の著しい唇側傾斜による審美不良を認めた.義歯の支持・把持機能の向上と植立方向の是正を目的としたコーピングとアタッチメント,上下顎義歯の製作により機能と審美性の回復を図った.</p><p>考察:ろう義歯を複製したトレーで印象採得を行うことで最適な支台装置の形態を付与することができた.また,患者の習癖に配慮し,段階を確認しながら治療を進めることで,口腔内の大幅な改変に患者が適応することができたと考えられる.</p><p>結論:唇側傾斜した残存歯を利用して機能を高めた義歯により,歯列不正による審美障害を改善し,残存歯,補綴装置ともに良好な予後が得られた.</p>

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参考文献 (3)*注記

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