閉塞性大腸癌に対する大腸ステント留置後に梅の種子による閉塞をきたした1例

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  • IN-STENT OBSTRUCTION CAUSED BY A PLUM SEED, AFTER COLONIC STENTING FOR OBSTRUCTIVE COLORECTAL CANCER: A CASE REPORT

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抄録

<p>症例は94歳女性.心窩部痛・下痢を主訴に前医受診し,CTにて上行結腸に壁肥厚を認め当院に紹介となった.大腸閉塞所見を認めたため,閉塞性大腸癌を疑い緊急でCSを行い,上行結腸癌と直腸癌の診断となった.上行結腸癌はスコープ通過不能であり,大腸ステントを留置した.その4日後に再度腹部膨満を認め再腸閉塞が疑われた.CTにて大腸ステント内腔に種子を疑う高吸収異物を認め,ステント閉塞が疑われた.CS下にてステント口側の梅の種子を除去した後,腸閉塞は改善し,待機的な大腸切除を行った.種子などの食餌異物による腸閉塞の報告は散見されるが,留置した大腸ステント内で閉塞した症例は稀であり,文献的考察を加えて報告する.</p>

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