倦怠感のある終末期がん患者が認識する看護師の共感的態度
この論文をさがす
説明
<p>本研究は,倦怠感を有する終末期がん患者が,「倦怠感のある自分を分かってもらえた」と認識する看護師の共感的態度を明らかにすることを目的としている.倦怠感を有する終末期がん患者6名に対し,参加観察法と半構造化面接法を用いてデータ収集し,質的記述的分析を行った.</p><p>分析した結果,144のコードが得られ,最終的に18のサブカテゴリーから,【さりげなく自分の意思や自尊心を大事にしてくれる】【気力を奪う今後の成り行きへの不安に寄り添ってくれる】【言い辛い本心を汲み取って代弁してくれる】【どんな時でも一生懸命に気遣ってくれる】【多くを話さなくても倦怠感の変化を理解してくれる】【専門的な知識と経験から責任あるケアをしてくれる】の6つのカテゴリーが抽出された.</p><p>これより,看護師の共感的態度の特徴として,“苦痛が重ならぬように取り除こうとする専心”と“緩和ケアゆえの熟練した看護実践力”が推察された.</p>
収録刊行物
-
- The Journal of Nursing Investigation
-
The Journal of Nursing Investigation 21 (1), 22-29, 2023
国立大学法人 徳島大学医学部
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390297891918515072
-
- ISSN
- 24342238
- 13483722
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可