保健師が捉える乳幼児をもつ母親の育児に関するヘルスリテラシーの現状

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  • Health literacy of mothers with infants as perceived by public health nurses

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<p>目的:保健師が乳幼児をもつ母親の育児に関するヘルスリテラシーの現状をどのように捉えているかを明らかにすることを目的とした.</p><p>方法:A県の地域特性が異なる2市3町で働く母子保健業務経験年数3年以上の保健師5人を研究参加者とした.2018年3月~4月に半構成的面接調査を実施した.調査内容は,最近の母親の育児に関するヘルスリテラシーの現状をどのように捉えているか,それは子どもの健康にどのように結びついているか,育児情報を提供するにあたって上記のことを考慮して提供しているか等であり,質的帰納的に分析した.倫理的配慮として,研究参加者には,研究目的等を口頭および文書で説明し,同意書に署名を得た.本研究は,所属大学の倫理審査委員会の承認を得て実施した.</p><p>結果:保健師が捉える乳幼児をもつ母親の育児に関するヘルスリテラシーの現状として,【身近な育児情報源へのアクセス】,【コミュニケーション不足による育児情報の不十分な理解】,【自己の価値観による育児情報の選択】,【子どもの状況よりもマニュアル優先】,【信頼できる育児情報の見極め】,【溢れる育児情報に翻弄される子育て】の6つのカテゴリ,16のサブカテゴリ,36のコードが抽出された.</p><p>考察:保健師は,情報が溢れかえる中で育児をしている母親に対して,保健師等の専門職をはじめ信頼できる情報源から上手く情報を活用できるよう教育の必要性を感じていた.また,今後ますます情報化が進展し,新型コロナウイルスのように新たな感染症が出現してオンライン支援が主となってくる中,母親の育児に関するヘルスリテラシーを高める支援の重要性が示唆された.</p>

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