QOL向上の観点を踏まえた障害のある教員の雇用推進評価指標開発のための基礎的研究

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  • Basic Study for Development of Indicators to Promote Employment of Teachers with Disabilities from the Viewpoint of the Quality of Life.
  • QOL コウジョウ ノ カンテン オ フマエタ ショウガイ ノ アル キョウイン ノ コヨウ スイシン ヒョウカ シヒョウ カイハツ ノ タメ ノ キソテキ ケンキュウ

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抄録

文部科学省(2019)は,「児童生徒にとって,障害のある教師等が身近にいることの教育効果が期待され,教育委員会における障害者雇用を積極的に義務付け,取組を推進することが適当。」と述べている。しかしながら,厚生労働省(2022)令和4年障害者雇用状況の集計結果の発表によると,公的機関において雇用障害者数,実雇用率ともに対前年で上回る結果となったが,市町村と教育委員会のみ未達成となり,実用雇用率は2.27%(法定雇用率2.5%)と,依然不十分な結果となっている。学校教育の現場における障害者雇用に関する雇用の現状の改善の取組に関しては,2019年度以降からであり,現時点ではどこに課題があるのか等,ほとんど明らかにされていない,と下條ら(2020)が指摘している。障害のある教員の雇用を促進していくためには,学校現場における障害のある教員が必要な配慮や課題がどこにあるのかを,客観的に評価するための指標や尺度が必要だと考えた。そこで本研究は,QOL向上の観点を踏まえた障害のある教員の雇用推進のための評価指標の開発のために,先行研究を基に指標の領域及び項目の検討を行う。抽出の観点として,教育分野のQOLに関する先行研究及び職業準備性ピラミッドを基に検討を行った。その結果として「障害のある教員の雇用推進評価指標」は,「心身の健康」,「職場環境」,「職業適性」の3領域36項目が抽出された。しかし「職業適性」領域に課題が残り,今後は,本研究で抽出された領域・項目の内容的妥当性の検証を行い,評価指標の内容,言葉の表記が妥当であるかを検証する必要がある。

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