ケニアの未開発地熱地帯における地化学分析と地熱マップの更新

  • Kiprono BETT Alvin
    Department of Earth Resources Engineering, Graduate School of Engineering, Kyushu University Department of Mining, Materials and Petroleum Engineering, Jomo Kenyatta University of Agriculture and Technology
  • JOHN Ngethe
    Department of Earth Resources Engineering, Graduate School of Engineering, Kyushu University Department  of Mechanical Engineering, Jomo Kenyatta University of Agriculture and Technology
  • JALILINASRABADY Saeid
    Department of Earth Resources Engineering, Graduate School of Engineering, Kyushu University

書誌事項

タイトル別名
  • Geochemical analysis and G.I.S. update of geothermal prospects in Kenya

この論文をさがす

抄録

<p>本論文では,ケニアにおける未開発地熱地帯について,温泉に特化して述べる。地熱資源探査を地化学試料のサンプリングとその分析から始め,貯留層の地化学温度計として化学種の濃度を用いた。さらに,本論文ではケニアにおける地熱マップを更新し,また6つの温泉の地化学分析を行った。分析を行った温泉の温度は30~75℃,pH値は7~8,導電率は18.4-2,370 m-s/m であった。本論文は潜在的な地熱地帯のマッピング,温泉水の分類,そしてその地域における資源の潜在的な利用方法を見つけ出すことを目的としている。主要な陽イオン,陰イオン,二酸化ケイ素の分析を温泉水サンプルに対して行い,二酸化ケイ素と陽イオンの地化学温度計により,貯留層温度は80~247℃であることが推定された。Homa Hills では硫酸と塩化物濃度の高いNa-HCO3 型の特徴が示された。パイパーダイアグラムでは全ての温泉水は希釈された炭酸水として分類されているが,Kakdhimu温泉以外の温泉は地下水によってかなり希釈されているため,化学成分の濃度が低く,その起源を知るための情報はないに等しい。 Mulot温泉水はHCO3-1 の濃度が高く,ソーダ味を示す。これらの温泉は低温のため,養殖,スパ,ビニールハウスなどの直接利用に適しているといえる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ