当院輸血部での臨床検査技師による成分採血への取り組みについて―タスク・シフト/シェアによる臨床検査技師の診療貢献―

書誌事項

タイトル別名
  • Biomedical laboratory scientists’ activities in component blood collection in the blood transfusion department of our hospital: Contribution of biomedical laboratory scientists to medical practice through task shifting/sharing
  • トウ イン ユケツブ デ ノ リンショウ ケンサ ギシ ニ ヨル セイブン サイケツ エ ノ トリクミ ニ ツイテ : タスク ・ シフト/シェア ニ ヨル リンショウ ケンサ ギシ ノ シンリョウ コウケン

この論文をさがす

抄録

<p>成分採血(アフェレーシス)は,患者もしくは健常人ドナーから血液を成分採血装置へと取り込み,血液成分に分離した後,必要とされる血液成分のみを採取する採血方法のひとつとして行われている。これまで臨床検査技師は,成分採血業務に関わることはほとんどなく,その後の細胞調製業務や細胞の保管業務を中心とした業務をするにとどまっていたが,法改正によって臨床検査技師が多様な業務を実施することが可能になった。当院では,2007年1月より臨床検査技師が成分採血装置の操作を行っており,その経験から今後,臨床検査技師が成分採血業務に対してどのように関わっていくべきであるかを考えた。拘束時間や患者経過観察などの面から成分採血業務は臨床検査技師が大きく診療への貢献ができる分野であると考えられるが,反面,患者への侵襲を大きく伴うため,実施には細心の注意が必要であり,十分な訓練が必要と考える。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 72 (4), 583-587, 2023-10-25

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ