外部団体による鉄道駅の管理委託の実態と期待される効果に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Actual Situation and Expected Effectiveness of Outsourcing the Management of Railroad Stations by External Organizations
  • As a Case Study of the 28 Locally Managed Railroad Stations in Western Japan
  • 西日本の簡易委託駅28駅を事例として

抄録

<p>本稿では、西日本にある簡易委託駅計28駅を事例として、外部団体による鉄道駅の管理と契約の実態について明らかにした。調査対象である簡易委託駅のうち、切符の販売業務を委託している団体を業種ごとに分類したところ、「基礎自治体直接雇用型」、「観光協会型」、「個人商店型」、「市民団体型」、「第三セクター型」、「交通事業者型」の6種類に分類することができ、鉄道事業者とは異なる多様な外部団体が鉄道駅の業務を担っている実態が明らかとなった。 <br />多様な団体が簡易委託駅の委託先となっているものの、鉄道駅の土地・建物は基礎自治体が所有したり、基礎自治体が駅舎の管理や切符の販売業務を外部団体への委託を働きかけたりするなど、鉄道駅の簡易委託化に関しては基礎自治体の役割が大きいことが確認できた。<br />以上の結果を踏まえて、分類ごとの鉄道駅の管理・委託の詳細と特徴を明らかにしながら、それぞれの団体に分類される要因と外部団体への委託に対して期待される効果と外部団体に鉄道駅の管理を委託する上での基礎自治体の役割について考察した。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 58 (3), 1016-1023, 2023-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (4)*注記

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