出生コホートによる風疹ウイルス抗体価の違い
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- 楠元 和美
- 宮崎大学医学部産婦人科
Bibliographic Information
- Other Title
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- 先天性風疹症候群を予防するために
Abstract
<p>背景・目的</p><p> 妊娠中の風疹ウイルス感染は,児に先天性風疹症候群を起こす可能性がある。日本では,風疹の排除を目指して,定期予防接種法の改正やそれに伴う暫定措置が行われてきた。予防接種により集団感染免疫閾値が上昇し,風疹の全国的な大流行はみられなくなったが,コロナ禍前には,依然として地域での流行がみられていた。風疹が排除されない限り,先天性風疹症候群の児が出生する可能性は残る。</p><p> 現在,すべての妊婦に対して,妊娠初期に風疹抗体スクリーニングが行われている。風疹HI抗体価16倍以下(低抗体価)の妊婦には,産褥早期の風疹ワクチン接種が推奨されている。</p><p> そのような中,風疹抗体価は,ワクチン接種,自然感染に関わらず減少しており1),風疹低抗体価の妊婦の割合が増えていること2,3),若年妊婦になるほど風疹抗体価が低いことについて報告されている4)。</p><p> また,Okudaらは,産褥ワクチン接種の有効性について述べている5)が,産褥ワクチンの接種率には施設により幅があること6)などが報告されている。</p><p> そこで,我々は,定期予防接種制度の変遷に基づく出生コホート群における風疹抗体保有状況を調べ,産褥ワクチン接種率の状況および産褥ワクチンの次子妊娠時風疹抗体価への影響を明らかにすることとした。</p>
Journal
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- Year Book of Japan Society of Perinatal and Neonatal Medicine
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Year Book of Japan Society of Perinatal and Neonatal Medicine 41 (0), 65-69, 2023
Japan Society of Perinatal and Neonatal Medicine
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390297924422031616
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- ISSN
- 2759033X
- 13420526
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
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- Abstract License Flag
- Allowed