ハイブリディティから見た災害復興ランドスケープ:レジリント社会を構築する政策形成過程の概念化

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  • Conceptualizing of Disaster Recovery Landscape : Policy-making process to build a Resilient Society

抄録

人工知能学会 市民共創知研究会 第11回研究会「みらいらぼ なごや 2023」2023年10月14日(土)・15日(日) 資料

広域複合的な⾃然災害リスクに直⾯する今⽇,それらの危機を管理し,地域コミュニティの暮らしを守るためには,すべてのセクターに属するアクターが共に“「災害復興後のより良い世界」を設計する過程=プロセス(process)” を創り出す環境が必要である.2022年度に開講された北海道⼤学公共政策⼤学院の臨時開講科⽬「レジリエント社会論」は,そのような環境を創出することをめざしたプログラムである.同カリキュラムで制作された「災害復興ランドスケープ」は,このプロセスを被災経験のない広域的な地域で創出するための政策⽴案⽀援コンテンツである. 災害復興ランドスケープには,政策形成過程を構造化する「デジタル・マンダラ・マトリックス(DMM)」と協働型防災システム構築ツール「北後志DPES」が実装されている.本論では,複数のセクターで取り組む「北後志広域防災連携プロジェクト」(=ハイブリディティの一形態)の進展を支援する「災害復興ランドスケープ」のロジック・モデルと事業設計を描写した上で,その特徴を,ハイブリディティ研究が提示する「ハイブリッド組織の統治と管理」分析フレームを通して概念化する.今後,この概念と方法論は,災害復興ランドスケーププロジェクトの事業化によって具現化される「レジリント社会を構築する政策形成過程」を追跡検証し,その評価結果をフィードバックすることにより,再構築される.

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