初回妊娠が早期流産であった女性の体験
書誌事項
- タイトル別名
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- Experiences of Women whose First Pregnancy Ended in Early Abortion
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抄録
<p>研究目的は初回妊娠が早期流産であった女性の体験を記述することであった。初回妊娠で早期流産を経験した7人の女性を対象に、半構造化面接によって得た口述データを質的帰納的に分析した。その結果【妊娠しても出産に至らない流産を認めることができない】【妊娠した直後に流産したことを無理に納得しようとする】【実感のない妊娠そのものをなかったことにする】【短い時間であっても母親であった事実を記憶に残す】【妊娠直後に流産したことを周囲の人に配慮しながら伝える】【流産の経験や知識のある人には自分の辛い気持ちに寄り添ってほしい】【流産した自分の気持ちは理解されない】【流産の話や妊娠、赤ちゃんの姿を見ると流産の悲しみを繰り返し思い出す】【流産の後でも自分が再び妊娠できると期待する】の9のカテゴリーが導かれた。<br>初回妊娠で早期流産となった女性は、妊娠期間が短いために流産だけでなく妊娠すら実感できないという体験をしていた。その中で妊娠そのものをなかったことにしたり、短い期間だけでも母親であったことを記憶に残したりしようとしていた。</p>
収録刊行物
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- 日本母性看護学会誌
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日本母性看護学会誌 24 (1), 31-36, 2023-10-30
一般社団法人 日本母性看護学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390297969552177536
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- ISSN
- 24346187
- 1345773X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可