コンゴ共和国オザラ・コクア国立公園-若者たちによる野生動物と共存する村づくり- ―認定特定非営利活動法人野生生物保全論研究会―

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書誌事項

タイトル別名
  • Odzala-Kokoua National Park, Republic of Congo – Revitalization of village by young people in co-existence with wildlife ―Japan Wildlife Conservation Society―

抄録

<p>コンゴ共和国北西部にあるオザラ・コクア国立公園の本部のあるンボモ村は,この数年マルミミゾウによる農業被害が悪化し,食料不足や貧困の原因になっている.農業が主要な生計手段である村で,野生生物と共存する生活を確立するため,獣害防除と収入の向上を核に村づくりに取り組む若手リーダーを養成する活動に取り組んだ.しかしゾウの作物被害や雇用問題などで国立公園と村人の関係は良好と言えず,また村にいる若者たちは学業を中断してしまったり,手に職をつける意志も無いなど,若手リーダーとなる人材を見つけるのは困難であると判明した.短期間で収穫できる作物の試験耕作実習を行い,また観光客への土産物にすることのできる絵画を描けるような才能を見出すための絵画教室,次年度に養蜂家養成塾実施を見込んだ養蜂セミナーの開催を通じて,初年度は村人の独立した収入源創出活動への種をまいた.これらの活動が,現地の慣習でもある家族単位で共同作業を行う方法で,徐々に他の家族にも普及していき,野生生物と共存していける村づくりの一助となるよう継続していく.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390297969552280832
  • DOI
    10.32215/pronatura.32.0_220
  • ISSN
    21897727
    24320943
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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