A STUDY OF OPTIMAL SAMPLING METHODS FOR ENVIRONMENTAL DNA IN IDENTIFYING FISH COMMUNITIES IN BRACKISH WATER
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- KANNO Kazuki
- 国立研究開発法人 土木研究所
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- SHINOHARA Ryusuke
- 国立研究開発法人 土木研究所
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- NAKAJIMA Souta
- 国立研究開発法人 土木研究所
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- MURAOKA Keiko
- 国立研究開発法人 土木研究所
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- SAKIYA Kazutaka
- 国立研究開発法人 土木研究所
Bibliographic Information
- Other Title
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- 汽水域の魚類群集把握に向けた環境 DNA の最適な採水手法の検討
Description
<p>汽水域における環境DNA 調査では,捕獲調査との一致率が河川淡水域と比べて低いことが知られており,潮汐の影響や多様な岸際環境から地区を代表する採水箇所・採水タイミングの設定が課題である.本研究では,汽水域における調査精度を向上に資する情報を得るため,汽水域における時空間的な環境DNA の検出特性を把握することを目的とした.那珂川河口域の2km 区間内に9 地点を設定し,潮汐の異なる4 回(下げ潮,干潮,上げ潮,満潮)の採水を行い,MiFish法による環境DNA メタバーコーディングを実施した.検出された魚類相の類似性をNMDS により可視化した結果,下げ潮・干潮では地点間の魚類相が類似し,上げ潮・満潮では地点ばらつきが大きくなり,採水場所の空間的な違いより,潮汐タイミングによる時間的な違いが,環境DNA の検出種に大きな影響を与えることが分かった.また,検出種数は,干潮が満潮よりも有意に多く(P < 0.01),干潮と上げ潮・下げ潮の間には差がなかったことから,汽水域における採水は,満潮時を避け,干潮時を中心とした採水を行うことで,多くの魚種が検出しやすいと考えられた.</p>
Journal
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- Advances in River Engineering
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Advances in River Engineering 29 (0), 233-238, 2023
Japan Society of Civil Engineers
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390297969552300800
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- ISSN
- 24366714
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
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- Abstract License Flag
- Allowed