多発胆嚢癌の3例

DOI
  • 佐藤 駿介
    東京都立多摩総合医療センター外科 千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
  • 高橋 誠
    東京都立多摩総合医療センター外科
  • 一瀬 諒紀
    東京都立多摩総合医療センター外科
  • 船越 薫子
    東京都立多摩総合医療センター外科
  • 林 達也
    東京都立多摩総合医療センター外科
  • 森田 泰弘
    東京都立多摩総合医療センター外科
  • 岡田 晴香
    東京都立多摩総合医療センター病理診断科
  • 板垣 信吾
    東京都立多摩総合医療センター病理診断科
  • 大塚 将之
    千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学

書誌事項

タイトル別名
  • Three cases of multiple gallbladder carcinoma

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抄録

<p>3例の同時性多発胆嚢癌を経験した.</p><p>症例1:81歳女性,胆石経過観察中に胆嚢腫瘍を認め腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行.切除標本中の2病変はいずれも腺癌であった.追加切除で胆嚢床切除,リンパ節郭清を施行し癌遺残無くT2aN0M0 Stage IIAであった.</p><p>症例2:76歳男性.腹痛精査で胆嚢腫瘍を認め手術施行.横行結腸と十二指腸に浸潤あり,胆嚢床切除,亜全胃温存膵頭十二指腸切除,横行結腸部分切除術を施行.切除標本中の2病変はいずれも腺癌でT3a N0 M0 Stage IIIAであった.</p><p>症例3:92歳女性.腹痛精査で胆嚢腫瘍を認め高齢のため胆嚢摘出術施行.切除標本に4病変を認め1病変は腺癌とNEC(神経内分泌癌)が混在していた.3病変は腺癌でT2bN1M0 Stage IIIBであった.</p><p>多発胆嚢癌,特にNECとの併発は非常に稀であり,文献的考察を加え報告する.</p>

収録刊行物

  • 胆道

    胆道 37 (4), 787-795, 2023-10-31

    一般社団法人 日本胆道学会

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