書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of Egg Antibody Levels between Wild and Captive Japanese Rock Ptarmigans
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抄録
<p> ニホンライチョウの飼育では,雛の高い死亡率がかねてより問題になっていたが,その原因として移行抗体が不十分である可能性が指摘されていた。2020年に中央アルプスで単独で暮らす飛来雌が産卵をしたためその未受精卵と動物園で得られた未受精卵の卵黄抗体(IgY)および卵白中のIgA抗体とIgM抗体の濃度を比較した。卵黄IgY濃度は,飼育下未受精卵が高値を示したが,統計的には有意でなかった。卵白IgA及び卵白IgMは,いずれも低値を示し,二群間に有意差はなかった。母鳥からの移行抗体量に野生と飼育下に差があるとはいえず,飼育下の雛の高い死亡率を説明する要因ではないと推測された。</p>
収録刊行物
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- 日本野生動物医学会誌
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日本野生動物医学会誌 28 (2), 95-101, 2023-09-01
日本野生動物医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390297979838282880
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- NII書誌ID
- AA11366156
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- ISSN
- 2185744X
- 13426133
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- NDL書誌ID
- 033042104
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可