外側頭蓋底外科における内視鏡の有用性

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<p> 外側頭蓋底外科領域は, 非常にチャレンジングな領域である. 比較的発生頻度の低い腫瘍が多く, 単一施設で経験できる症例が非常に限られている. 近年の経鼻内視鏡頭蓋底手術の発展に伴い, 外側頭蓋底外科領域においても顕微鏡単独手術だけではなく, 内視鏡補助下もしくは内視鏡単独での手術も選択肢の一つとして検討すべき時代になってきている. さらに, 外視鏡の登場は, 内視鏡との連携をより向上させた. 顕微鏡や外視鏡での手術の際に死角となる領域を内視鏡では接近して, さらに鮮明に拡大して確認することができる. また, 経鼻内視鏡頭蓋底手術もその適応が頭蓋底正中から, より外側へ拡大し, 外側頭蓋底領域へも内視鏡単独で経鼻的に到達可能になってきた. 外側頭蓋底領域へアプローチする際は, 腫瘍の血流, 内頸動脈を含む血管系との位置関係, 腫瘍の組織型などから総合的に判断して適切なアプローチを選択する必要がある. その際, 顕微鏡下もしくは外視鏡下での手術なのか, 内視鏡単独でのアプローチなのか, 内視鏡補助下手術なのか, 顕微鏡下もしくは外視鏡下でのアプローチと経鼻 (経口) 内視鏡頭蓋底手術との combined approach なのかを検討する. 内視鏡頭蓋底手術では, 3-hand や 4-hand technique は非常に有効で, 経皮, 経口, 経鼻などといった複数のポートを利用した multiportal technique も検討する価値がある.</p>

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