下水処理による一酸化二窒素排出量の実態把握に向けた連続モニタリングの活用可能性
書誌事項
- タイトル別名
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- Introduction of Continuous Monitoring to Determine the Actual N<sub>2</sub>O Emission Status from Wastewater Treatment
抄録
<p> 水処理により排出される一酸化二窒素(N2O)は,下水道事業全体から排出される温室効果ガスの約8%を占めているが,排出状況の実態把握や排出抑制の手法提案が進んでいない。N2Oの排出量は時間や季節,さらには反応槽の場所によって大きく変動し,気体採取による調査にはコストや人手が多くかかることが課題である。本研究では,より簡便に,詳細に且つ長期間のN2O排出量を調査可能な,自動測定機を用いた連続モニタリングを実施した。約3週間の連続モニタリングの結果,水処理により排出される空気中のN2O濃度には24時間の時間変動があり,本調査の対象系列では,深夜ごろに濃度が高く,正午ごろに低くなる傾向が見られた。また,降雨により流入下水が希釈されると,N2Oの発生量も小さくなっていた。連続モニタリングにより算出したN2Oの排出係数と,気体採取によりN2O濃度を測定し算出した係数とでは約1.5倍の差があり,より正確な排出量の把握には課題が残るが,N2O排出量の時間変動や降雨の影響等を把握するために,連続モニタリングが有効であることが示された。</p>
収録刊行物
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- 下水道協会誌
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下水道協会誌 60 (733), 140-148, 2023-11-01
公益社団法人 日本下水道協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390297979838663424
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- ISSN
- 24342475
- 00214639
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可