最新のワインダー技術

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  • The Latest Winder Technology

抄録

永井鉄工株式会社は,今から67年前となる1956年に現在の兵庫県尼崎市に設立された。以降,1993年には設備の大型化に対応するため新工場を建設するなど,お客様の要望にも応えながら,主にワインダー設備の自動化,省力化を中心として,その周辺設備の技術開発に注力してきた。<br>近年は少子高齢化に伴う生産人口の減少という新たな課題に対応するため,ワインダー付帯設備と操業監視支援システムの開発にも取り組み,本報においてその一例について紹介する。<br>自動紙管切断供給装置の導入では,リール巾で購入した3インチ紙管を工場の生産管理システムのオーダーにあわせて切断,口金装着,寸法検査,ワインダーへの搬送までを自動で行い,オーダー毎の紙管の手配,在庫管理,更には最終製品鏡面の紙管出入り確認等,品質管理面でも多くの自動化,省力化に成功した。<br>ワインダー監視支援システムでは,生産管理や欠陥検出などのパソコン,およびワインダー補機類などのPLCと各操作パネルの情報をEthernetまたはOPC通信で接続することで共有化している。またワインダー運転時の操業データと,各所に設けた監視カメラやセンサーを活用することで,設備の状況をリアルタイムで把握でき,問題発生時の原因追及も容易になり,監視,管理業務の負担軽減に貢献できている。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 77 (10), 863-866, 2023

    紙パルプ技術協会

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