農産物等の機能性表示に向けた研究開発

  • 小堀 真珠子
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門食品健康機能研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • Research and Development on Agricultural Products as Food with Function Claims in Japan
  • Scientific Evidences of Agricultural Products as Food with Function Claims
  • 機能性表示食品の科学的根拠とは

抄録

<p>2015年に開始された機能性表示食品制度により,農林水産物等の生鮮食品にも健康の維持,増進に役立つことが期待できるという,様々な機能性を表示することができるようになった.機能性表示食品は,事業者の責任で科学的根拠に基づいた機能性を商品パッケージに表示した食品である.一般的な加工食品とは異なり,野菜,果物,きのこ等,農林水産物の1つずつに含まれる成分の量はそれぞれで異なること等から,当初,生鮮食品の機能性表示食品の件数は伸びなかったが,現在は徐々に市場を形成しつつある.筆者らは,大学,公設試,企業,生産者団体等と連携して農産物等の機能性表示の拡大を目指した研究を行っており,ここでは,研究のポイントと,比較的最近,機能性表示の届出を行った,または届出準備が整った研究事例を紹介したい.</p>

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 60 (11), 581-586, 2022-11-01

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (15)*注記

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