ディーセント・ワークを実現するIPS援助付き雇用

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タイトル別名
  • Individual placement and support for decent work

抄録

<p>2023年4月G7の労働雇用大臣会合での共同声明において,働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)を推進することが示されている.一方でIPS援助付き雇用がエビデンスに基づく援助付き雇用として過去30年で国際的に広がり,現在,世界20か国で利用できる.本稿では,このIPS援助付き雇用の概要とともにディーセント・ワークを目指してIPSではどのように取り組んでいるのか紹介する.厚生労働省の患者調査によれば精神疾患を有する総患者数の増加が示されている中で新たな地域ケアとして新設された療養生活継続支援加算等が拡充しIPSが制度化され働きたい方がどこで暮らしていても利用できるようになれば,産業精神保健の分野においてもこの恩恵を受ける人は計り知れないだろう.多くの国で政策立案者等がIPSへの介入が価値ある投資とされているように,日本においてもディーセント・ワークを実現する方法としてIPSが採用されていくことを期待したい.</p>

収録刊行物

  • 産業精神保健

    産業精神保健 31 (4), 189-194, 2023-11-20

    一般社団法人 日本産業精神保健学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298200989386368
  • DOI
    10.57339/jjomh.31.4_189
  • ISSN
    27581101
    13402862
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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