日傘および雨傘の暑熱緩和効果の比較

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タイトル別名
  • Comparison of Heat Stress Mitigation of Parasols and Rain Umbrellas

抄録

本研究は日傘および雨傘の暑熱緩和効果を明らかにすることを目的とする。実測は2021 年7 月26 日に、大同大学の芝生の広場にて実施した。日傘(白・黒)および雨傘(白・黒)の下、および日向において、気温・相対湿度・風速・上向き下向き長短波放射量、WBGT を測定した。実測した熱環境要素および上向き下向き長短波放射量から算出したMRTを用いて温熱指標UTCIを導出した。その結果、以下の知見を得た。日傘の日射遮蔽率は白が99.3%、黒が98.9%であった。雨傘(黒)の日射遮蔽率は95.1%であったが、雨傘(白)は53.0%であり、日射の約半分を透過させた。黒色傘の下向き長波長放射量は白色傘よりも大きい。黒球温度から算出したMRTと長短波放射量から算出したMRTとの間に強い相関が認められた。日傘(白)の暑熱緩和効果が最も大きく、MRTを18.3℃、UTCIを3.7℃、WBGTを1.3℃低下させた。一方、雨傘(白)の暑熱緩和効果は認められなかった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298200989670400
  • DOI
    10.24538/jhesp.46.0_9
  • ISSN
    24348007
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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