「子ども理解」研究の変遷から見た「子ども理解」という言葉の解釈と潜在的な課題
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- 木田 千晶
- 岡崎女子短期大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Interpretation of the Term “Understanding Children” from the Perspective of Changes in Understanding Children Research and Potential Issues
抄録
本稿では,「子ども理解」に関連する先行研究の関心の中心を分析し,「子ども理解」が抱える課題の整理を通して,保育・幼児教育において「子ども理解」が形骸化されず,実質的で固有な言葉としてあり続けるための提案を試みる。各先行研究の「子ども理解」の扱い方を分析した結果,8つの【解釈】と3つの傾向に分類された。「子ども理解」が普遍化したのは,保育者の行為を代弁する言葉として「子ども理解」という言葉が用いられたことに起因していた。「子ども理解」への関心の高まりと研究の蓄積が,「子ども理解」の自明な使用を促し,保育・幼児教育の一つの通念としての側面を強めた経緯を示し,課題と展望を論じた。
収録刊行物
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- 保育学研究
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保育学研究 61 (1), 115-126, 2023-08-31
一般社団法人 日本保育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298211935414528
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- ISSN
- 24241679
- 13409808
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可