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- 北川 文彦
- 弘前大学大学院理工学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Highly-sensitive Microscale Electrophoretic Analyses by Large-volume Sample Stacking with an Electroosmotic Flow Pump
説明
<p>キャピラリー電気泳動(CE)並びにマイクロチップ電気泳動(MCE)に代表されるミクロスケール電気泳動分析において,高感度化を目指してさまざまなオンライン試料濃縮法が開発されてきた.本稿では,大容量試料スタッキング(LVSEP)法と呼ばれる,分離カラム全体に注入した試料を電場増強スタッキングの原理により濃縮し,電気浸透流をイオン強度により制御することで空になった試料マトリックスをカラム外に排出できる上に,電圧極性の切り替え操作を行うことなく濃縮した試料ゾーンを分離カラム入口近傍で反転させることで有効分離長を損なうことなく分離を進行させることのできるオンライン試料濃縮技術の進展について紹介する.LVSEP法にダイナミックコーティングを組み合わせた手法によるリン酸化ペプチド並びに金属錯体の分析,真空乾燥ポリマー修飾法の開発によるカチオン種のMCE–LVSEP分析,並びにLVSEP法と電場増強スタッキング注入法との組み合わせによる濃縮率の向上について紹介する.</p>
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 72 (9), 333-340, 2023-09-05
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298223545132160
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可