書誌事項
- タイトル別名
-
- Two Cases of Olfactory Dysfunction after COVID-19 Successfully Treated with Kampo Medicine Centered on Kososan
- COVID-19 ゴ ノ キュウカク ショウガイ ニ コウソサン オ チュウシン ト シタ カンポウ チリョウ ガ ソウコウ シタ 2レイ
この論文をさがす
抄録
<p>COVID-19の症状の一つとして嗅覚障害がある。多くは早期に自然軽快するが,後遺症として残存する例もあり,確立された薬物治療は現状ない。今回我々は,COVID-19後の嗅覚障害に香蘇散を中心とした漢方治療が奏効した例を経験した。</p><p>症例1は32歳の女性。8ヵ月前に COVID-19に罹患した後,嗅覚障害が残存した。陰証のやや虚証で,当帰四逆加呉茱萸生姜湯を処方した。8週間継続し,身体が温まり調子がよくなったと実感があったが,嗅覚は変化が見られなかった。嗅覚障害による気分の落ち込みも目立っており,香蘇散を併用開始した。その後から嗅覚は徐々に改善傾向となった。症例2は17歳の男性。4ヵ月前に COVID-19に罹患した後,嗅覚障害が残存した。陽証の中間からやや虚証で,気鬱の兆候が目立った。香蘇散を処方し,嗅覚は改善傾向となった。</p>
収録刊行物
-
- 日本東洋医学雑誌
-
日本東洋医学雑誌 74 (2), 170-174, 2023
一般社団法人 日本東洋医学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390298223545412480
-
- NII書誌ID
- AN00015774
-
- ISSN
- 1882756X
- 02874857
-
- NDL書誌ID
- 032893295
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可