アーカイブデータを利用した言語研究とその応用可能性

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タイトル別名
  • Linguistic Research using Archive Data and its Application

抄録

本発表では、国立国語研究所の共同利用型共同研究で利用可能である豊富な音声データベースに対して、我々が実際に行っている音声データの処理方法を紹介する。使用したデータベースは大規模な録音実験に基づくものであり、1000人以上の話者の録音が存在する一方で、方言ごとに刺激リストが異なっている。そこで、初めに各方言の録音を確認し、セクション・刺激・話者が識別可能なアーカイブIDを作成した。その際、同一方言内の話者間でも刺激の順番や繰り返しの回数にばらつきが確認されたが、PraatスクリプトやExcelを用いることで対応を可能とした。産出実験を実施する際、必ずしも刺激リストの語彙や順番の通りに録音されないため、本処理方法を用いることでアーカイブデータを利用した今後の研究に役立てることができるだろう。

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