中リスク甲状腺乳頭癌に対する外科治療のde-escalationの結果から導かれる至適術式

DOI
  • 菊森 豊根
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 武内 大
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 高野 悠子
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 岩瀬 まどか
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 一川 貴洋
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 添田 郁美
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 杉野 香世子
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 秋田 由美子
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 山本 美里
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 浅井 真理子
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 尾崎 友理
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 稲熊 凱
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 鳥居 奈央
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科
  • 増田 慎三
    名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科

書誌事項

タイトル別名
  • Optimal surgical strategy derived from de-escalation of surgical treatment for intermediate-risk papillary thyroid carcinoma

抄録

<p>当科においては中リスク甲状腺乳頭癌に対する外科治療方針を2000年以降全摘(TT)+D3→TT+両側D1→片葉切除(IL)+患側D1へde-escalationしてきた。このde-escalationに伴う治療成績を検証することにより中リスク乳頭癌に対する最適な治療方針を検討した。de-escalationしたことにより,未郭清領域である対側の気管周囲リンパ節には約5分の1の症例でリンパ節転移の存在が推測された。しかし,経過観察期間(中央値約6年)において臨床的な再発は患側外側リンパ節の1例であり,生命予後に影響する様な再発はきたしていない。甲状腺全摘を行わないことにより術後放射性ヨウ素治療も行っていないが,予後には影響していないようである。よって,経過観察期間がまだ短いが, 中リスク群に対するIL+患側D1郭清は妥当な方針と考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298278373318400
  • DOI
    10.11226/ojjaes.40.3_140
  • ISSN
    27588785
    24346535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ