ストック・シェアリング試論 ― 蓄積された地域資源の共有による新たな価値を生み出す地域コミュニティ形成 ―

書誌事項

タイトル別名
  • An attempt to theorize Stock Sharing ―Creating communities with new value by sharing stocked local resources―
  • ストック ・ シェアリング シロン : チクセキ サレタ チイキ シゲン ノ キョウユウ ニ ヨル アラタ ナ カチ オ ウミダス チイキ コミュニティ ケイセイ

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説明

従来の価値観に基づく行動様式では,社会の諸課題への対応は難しい。地球温暖化などの気候変動,資源の有限性と有用性,行政等の財源の限界性,所有と利用の分離などの制約条件を突破するための行動様式を“ストック・シェアリング”として位置づけ,その理論化(試論)を試みている。その視点として,増価蓄積型社会,コミュニティ,コモンズのキーワードを用いて試論を展開した。「対価」(価値交換)に焦点をあてればシェアリング・エコノミーとなり,「共有」に焦点をあてればコモンズになり,「蓄積」に焦点をあてれば,場としてのコミュニティとなる。そこで「人々が活動,交流し,安寧を得,創造する場としてのコミュニティにおいて,現実空間であれ,情報空間であれ,蓄積(ストック)された共有資産・交換資産とその管理・運営をコモンズと呼び,そこに公共資産を含めて,共益性・公益性の意味合いをもってシェアリングすること」をストック・シェアリングと定義した。

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