重症急性膵炎におけるAbdominal Compartment Syndromeに対する経験とPit Fall
書誌事項
- タイトル別名
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- Experience and Pitfalls in the Treatment of Abdominal Compartment Syndrome Caused by Acute Pancreatitis
抄録
<p>急性膵炎はintraabdominal hypertension(以下,IAH),abdominal compartment syndrome(以下,ACS)の危険因子である。ACSを発症した場合の死亡率は高く,いかにIAH/ACSを回避するかに注力する必要がある。腹腔内圧上昇にかかわる因子は膵臓自体の炎症や腸管浮腫,腹水など多くあるが,われわれが介入できるものとして適正な輸液管理はIAH/ACSを回避するうえで重要である。IAH/ACSに対しては輸液戦略を含む非侵襲的治療から侵襲的治療へとstep-up approachを行い外科的減圧術の回避をめざす。近年,急性膵炎によるACSに対して外科的減圧術を施行する機会は減っているものの,IAPがコントロール困難な場合には外科的減圧術を迅速に行う必要がある。本稿では,腹腔内圧を上げないための輸液戦略をはじめ,非侵襲的治療から侵襲的治療の流れと近年の報告,さらに自験例をもとにpit fallを含めて提示する。</p>
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 43 (4), 737-742, 2023-05-31
日本腹部救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298355900920320
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可