海底熱水系における金属元素の船上同時測定法の開発

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タイトル別名
  • Development of onboard multi element analysis for hydrothermal systems.

抄録

<p>日本周辺海域に存在する海底熱水鉱床は新たな資源供給源として注目されている。開発の際、掘削によって溶出・拡散する金属元素を把握するためには、船上で迅速に測定する必要がある。本研究では小型分析装置MH-5000を用いた船上における分析手法の確立を目指した。MH-5000は小型で軽量かつ専用の機器や薬品などが必要なく、前後の処理が簡便なことから船上分析装置として適している。前濃縮法には溶媒抽出を選択した。溶媒抽出は操作が簡便、短時間で一度に複数の金属元素を分離・濃縮することが可能である。またガラス製の分液漏斗からテフロン瓶に変更したことで軽量・頑丈かつ持ち運びが容易な上、大量のサンプルの処理が可能となり船上分析に適用させた。実際に海底熱水噴出孔での採水サンプルを船上にて分析したところ、Cdは安定して抽出することができたがZn、Pbは硫化物沈殿の影響などによりサンプル毎に異なる結果を示した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298355906118272
  • DOI
    10.14862/geochemproc.70.0_51
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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