社会的および食事性時差ボケに及ぼす食事時刻の週内変動の影響

DOI
  • Nishimura Kazuki
    Department of Global Environment Studies, Hiroshima Institute of Technology
  • Yamaguchi Hidetaka
    Department of Sports Social Management, Kibi International University
  • Onodera Sho
    Department of Health and Sports Sciences, Kawasaki University of Medical Welfare

Abstract

<p>【目的】社会的および食事性時差ボケと食事時刻の週内変動の関係性を明らかにすることを目的とした。【方法】健康・スポーツ系の教養教育科目を履修した男子大学生1,900名を対象とした。研究倫理審査委員会の承認を得た(生15-003)。対象者は自記式の生活習慣調査を1週間実施した。調査項目は起床、就寝、食事時刻とした。得られたデータから、1日の最初と最後の食事時刻、絶食時間、絶食時間の中点、食事性時差ボケ、クロノタイプ、社会的時差ボケを算出した。食事時刻の変動の指標に最初と最後の食事時刻の標準偏差、絶食時間の変動係数を用いた。金曜と土曜日の最後の食事と就寝時刻、土曜と日曜日の起床時刻と最初の食事を休日と定義した。調査期間中は普段通りの生活習慣で過ごすことを指示した。最初と最後の食事時刻の標準偏差、絶食時間の変動係数と最初と最後の食事時刻、絶食時間、絶食時間の中点、食事性時差ボケ、クロノタイプ、社会的時差ボケとの関係は単相関分析を用いた。【結果と考察】最初と最後の食事時刻の標準偏差、絶食時間の変動係数と社会的時差ボケ、クロノタイプ、食事性時差ボケ、絶食時間の中点、最初と最後の食事時刻、絶食時間の平日と休日の差にそれぞれ有意な正の相関関係が観察された。最初の食事の標準偏差と食事性時差ボケ、最初の食事時刻、絶食時間の平日と休日の差の相関係数が0.5以上であった。同様に最後の食事の標準偏差と最後の食事時刻の平日と休日の差、絶食時間の変動係数と絶食時間の平日と休日の差の相関係数がそれぞれ0.5以上であった。最初の食事と社会的および食事性時差ボケの関係が顕著であったことから、朝食時刻のバラツキを小さくする生活指導が社会的および食事性時差ボケの解消に有効であるものと考えられる。1週間の最初と最後の食事時刻の不規則性と社会的および食事性時差ボケと間に正の相関関係が観察されることが明らかになった。</p>

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