ダンスの授業におけるよりよい創造的なグループ活動について

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抄録

<p>ダンスの授業の指導場面において、未熟練教師はグループ活動時にどのような言葉をかけたらよいのか分からないという問題点があげられた(斎藤ら2008)。また、ダンスの指導経験がないことにより、指導場面で不安が増大するといわれている(山口ら2017)。 本研究では、ダンス授業の創造的グループ活動における「活動の活性化」及びよりよい作品を創るため、出来栄えを良くするための「作品の向上」の2つの視点から教師の関わり方、教師の言葉がけが生徒にどのような影響を及ぼしているのか、またより良い作品づくりにどのように関係しているのかについて検討することを目的とする。 対象とした授業は、高校2年生の創作ダンスにおけるグループ創作の4時間である。作成した活性化の指標を参考にしながらエピソード記述を行い、カテゴリー分けを行い考察した。また、授業を撮影録音し、逐語記録を行った。 逐語記録及び授業動画を参考にし、教師のグループごとの滞在時間を抽出した。グループ創作が始まった時間に教師は、短時間で何度もグループを回っていた。しかし、発表会が近づくつれ、ひとグループずつの滞在時間は長くなっていた。隊形や位置などの作品全体を通しての助言を行うためであると推察できた。 エピソード記述は、本研究の視点である「活動の活性化:Active」、「作品の向上:Technic」の2つのカテゴリーに分けられた(以下Active:A、Technic:T)。Aを表すエピソードの例として、生徒同士で真似をさせたり、できるところまで通して踊らせたりするなどのマネジメントの面があげられた。また、Tは更に3つに分類することができた。T-1は、イメージを連想させる問いかけ、T-2は、舞台での見せ方などの位置や隊形について、T-3は、技能に関する声かけであった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298355906763776
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.73.0_613
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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