抄録
<p>(目的)膝前十字靱帯(以下ACL)損傷は膝の不安定性をきたし,長期間の放置例においては二次性の変形性膝関節症(以下OA)が生じることが知られている.今回,我々はACL再建術と高位脛骨骨切り術(以下HTO)を同時に施行した症例の治療成績を検討した.(対象と方法)HTOとACL再建術の同時手術を施行し,抜釘まで終えたACL不全を伴う内側型OA膝5例5膝を対象とした.(結果)JOA score,FTA,%MA,MPTAの項目において有意に改善を認めた.抜釘時のsecond lookの際,全例においてgraft tearなく,線維軟骨と思われる軟骨再生を認めた.(考察)一期的に施行したACL再建術とHTOは術後良好な臨床成績が得られた.同時施行することにより,除痛と膝の安定性の獲得,また入院,リハビリ期間の短縮という観点においても有用な術式であると考える.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (3), 351-356, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298355906831872
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可