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説明
<p>本研究の目的は,京セラ社製3D-porous SQRUM Cupを使用した人工股関節全置換術(以下THA)の中期X線学的評価を行うことである.2014年10月から2017年4月までに,SQRUM Cupを使用したPrimary THAのうち,術後5年以上の経過観察が可能であった35例35股(男性:3股,女性:32股)を対象とした.手術時年齢は平均68±7.8歳,観察期間は平均5.5±0.7ヵ月であった.原疾患は全て変形性股関節症であった.Cupの固定性(McPherson分類),Initial gapの有無とGap消失までの期間を調査した.コントロール群としてそれまで使用していた同社のHAコーティングされたAMS HAカップ37股を用い,各評価項目について2群間で比較した.Radiolucent lineを認めた症例はなく,Cup固定性は全例でBone ingrowthであり,再置換術を要した症例はなかった.Initial gapは両群とも約1割の症例で認めたが,術後半年以内にギャップは消失していた.3D-porous SQRUM Cupを使用したTHAの中期成績は良好でAMS Cupに劣らない成績が得られた.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (3), 427-429, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298355906848768
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可