遮光資材の違いが高温期のミニトマト栽培における温室内環境および収量に及ぼす影響

  • 香西 修志
    香川県農業試験場 岡山大学大学院環境生命科学研究科
  • 安場 健一郎
    岡山大学大学院環境生命科学研究科
  • 河崎 靖
    農業・食品産業技術総合研究機構西日本農業研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Different Shading Materials on the Greenhouse Environment and Cherry Tomato Yield in Summer
  • シャコウ シザイ ノ チガイ ガ コウオンキ ノ ミニトマト サイバイ ニ オケル オンシツ ナイ カンキョウ オヨビ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

<p>夏季のミニトマト栽培において効果的な遮光資材の利用方法の確立に資するため,異なる色の遮光資材の特性について,特に散乱光に着目し,温室内環境を評価した.その結果,散乱光率が白色資材で最も高く,次いで銀色,黒色となり,色の違いにより大きな差があった.また,ミニトマトの生産性についても検討したところ,総果実重量が最も重く,不良果が少ない傾向であった白色資材で,商品果重量が最も重かった.収量増加の要因は,遮光率の違いによる受光量の影響のほか,温室内の散乱光量が増加し,受光環境の改善に伴う光合成量の増加と,温室内気温の抑制や果実への光の集中が緩和されることによる障害果の減少も考えられた.さらに,白色資材についても比較したところ,いずれの白色資材も遮光率が高いほど散乱光率も高くなるほか,製品によって遮光率と散乱光率の関係は異なるため,同じ白色の遮光資材であっても,製品により素材,製法や間隙率などの違いなどによって特性も異なる可能性が示唆された.</p>

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