項目反応理論による共通尺度化の実践

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タイトル別名
  • Practical Applications of Making a Common Ability Scale Using Item Response Theory

抄録

<p> 受検者が受検したテストの問題項目に関わらず,同一の意味をもつようなテストの仕組みが提案され,語学テストの分野を中心に実用化されている。このようなテストの仕組みを実現するためには,項目反応理論(IRT)による能力尺度の共通尺度化の手続きが不可欠である。本稿では(1)大規模テストで用いられる項目バンク内の項目特性値を共通尺度化する手続きについてまず説明し,次に(2)項目特性値の応用手法としてコンピュータ適応型テスト(CAT)について述べ,最後に(3)パフォーマンステストの実践事例として京都工芸繊維大学英語スピーキングテスト(KIT Test)の共通尺度化について述べる。共通尺度化の実践にあたっては,能力尺度を等化するために,モニター受検者に対して異なる種類のテスト版を解答させることが必要となることがある。共通尺度化の手続きにより,均質な平行テスト版を用いてテストを実施でき,受検機会の増加や適切なテストの質のコントロールが期待される。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298355909547776
  • DOI
    10.14949/konpyutariyoukyouiku.54.16
  • ISSN
    21886962
    21862168
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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