食物アレルギー児に対するいじめの実態

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書誌事項

タイトル別名
  • BULLYING IN JAPANESE CHILDREN AND ADOLESCENTS WITH FOOD ALLERGIES

抄録

<p>【目的】日本における食物アレルギー児のいじめ等の実態を明らかにする.</p><p>【方法】2021年7月~8月に昭和大学病院小児科を受診,もしくはアレルギーに関する3つの患者会に所属する小学校4年生以上の食物アレルギー児を対象に,いじめ等の経験の有無とその内容,いじめ等によるアレルギー症状誘発の有無等についてWebアンケート調査を行った.</p><p>【結果】66人の食物アレルギー児が回答した.回答者は45人(68%)が男児で,33人(50%)が小学生であった.35人(53%)が生涯を通じて何らかのいじめ等を経験していた.14名(21%)が食物アレルギーが原因のいじめ等を経験していた.2人がアレルゲンを食べることを強制され,アレルゲンを用いたいじめ等により症状誘発を経験した児が1人いた.</p><p>【結語】食物アレルギー児の多くがいじめ等を経験していることが明らかとなった.医師や保護者は,いじめ等を受けるリスクを認識することと,教師や食物アレルギーでない子どもへのリスク啓発等対策を早期に実現することが必要である.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 72 (10), 1248-1257, 2023

    一般社団法人 日本アレルギー学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298444167343104
  • DOI
    10.15036/arerugi.72.1248
  • ISSN
    13477935
    00214884
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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