粟粒結核との鑑別に苦慮したニボルマブによるサルコイドーシス様反応

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タイトル別名
  • Nivolumab induced sarcoidosis-like reactions mimicking miliary tuberculosis: a case report
  • ゾクリュウ ケッカク ト ノ カンベツ ニ クリョ シタ ニボルマブ ニ ヨル サルコイドーシス ヨウ ハンノウ

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抄録

<p>症例は65歳,男性.既往歴に特記事項なし.食道癌Ⅳ期に対してニボルマブを使用される際,潜在性結核感染症と診断され,イソニアジドを投与されていた.ニボルマブ開始およそ1カ月後から発熱,呼吸困難,関節痛があり入院した.胸部CTで胸水と淡い粒状影を指摘され,粟粒結核を含め鑑別が進められたが,抗菌薬不応であり胸部粒状影が次第に明瞭となった.経気管支鏡下クライオ肺生検病理検査により,非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を指摘された.ニボルマブによるサルコイドーシス様反応と診断しプレドニゾロン30 mgを開始したところ,胸部画像所見,全身状態が改善した.免疫チェックポイント阻害薬使用に伴うサルコイドーシス様反応については報告が少なく,同薬剤の呼吸器障害についての既報や,胸部粒状影の鑑別のポイントを交えて報告する.</p>

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参考文献 (16)*注記

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