反抑圧アプローチの視点から迫る軽度知的障害女性の性産業従事

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タイトル別名
  • 当事者の語りから従来の言説の捉え直しへ

抄録

軽度の知的障害がある女性たちの性産業従事に関するこれまでの言説の多くは、彼女たちを性搾取の被害者として捉えるものであった。本研究ではその捉え直しを行うべく、性産業従事経験と婦人保護施設の入所経験があり、かつ軽度の知的障害のある女性たち2名に聞き取り調査を行った。分析枠組みとして反抑圧アプローチ(AOP)における抑圧と抵抗の概念を用いた。結果、彼女たちにとって性産業従事は、周辺化・無力化されにくい場所であり、抑圧に対して抵抗することができる、主体的な行動を発揮しやすい場所であることが明らかになった。

収録刊行物

  • 女性学年報

    女性学年報 44 (0), 61-79, 2023-12-16

    日本女性学研究会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298510717514752
  • DOI
    10.32167/arws.44.0_61
  • ISSN
    24343870
    03895203
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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