ESDにおける新規止血ペプチド溶液の有効性と安全性:多施設ランダム化比較試験
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- 引地 拓人
- 福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部
書誌事項
- タイトル別名
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- Efficacy and Safety of a Novel Hemostatic Peptide Solution During Endoscopic Submucosal Dissection:A Multicenter Randomized Controlled Trial<sup> 1)</sup>.
抄録
<p>【背景】内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)における術中のにじみ出る(oozing)出血に対する新規止血ペプチドTDM-621の有効性を,従来の止血法と比較することを目的とした.</p><p>【方法】ESD適応である胃および直腸の上皮性腫瘍227例を対象に,多施設共同非盲検無作為化比較試験が施行された.ESD術中に,ウォータージェットによる洗浄でもoozing出血部位の同定が困難で,止血鉗子による止血が必要と判断された病変を,TDM-621群と対照群に無作為に割り付けた.TDM-621群ではTDM-621で止血を行い,必要に応じて止血鉗子で凝固止血が行われ,対照群では止血鉗子での止血が行われた.主要評価項目は止血鉗子による平均止血回数で,盲検化された第三者評価委員会によって判定された.副次的エンドポイントは,TDM-621のみによる止血達成率,TDM-621の投与量,TDM-621群における有害事象であった.</p><p>【結果】止血鉗子による平均止血回数は,TDM-621群(1.0±1.4回)が対照群(4.9±5.2回)に比べて有意に少なかった(P<0.001).TDM-621のみによる止血達成率は62.2%であり,TDM-621の平均投与量は1.75±2.14mLであった.グレード3以上の有害事象の発現率はTDM-621群で6.2%,対照群で5.0%であった.</p><p>【結論】TDM-621は,胃および直腸のESD時のoozing出血の止血において,有用かつ簡便に使用できる止血ペプチドである.また,安全性にも問題はない.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器内視鏡学会雑誌
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日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (12), 2453-2453, 2023
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390298521584045184
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- ISSN
- 18845738
- 03871207
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可